日本の円、米国のドル、イギリスのポンド、EU圏内におけるユーロというように、それぞれの国々では各国内で流通する通貨を持っています。それらの異なる通貨を交換することを「外国為替」と呼び、為替とは一説では、「交わし」という言葉が訛ったものと言われています。
通貨の交換は、基本的には商品を売買することとよく似ています。例えば、日本円で何(どの通貨)をいくら購入するか。また、日本円をいくらで売り対価としてどの通貨を得るか。という考え方と同じです。
日本では、ドルと円の交換レートを一般的に円相場といいます。円相場というのは、円で表示されたドル相場と考えればわかりやすいでしょう。海外旅行をする時に行う「両替」は、まさに外国為替そのものです。これは、円の現金と海外通貨の現金やトラベラーズチェック(T/C)とを取り引きしていることになります。また「為替レート」と言われるものは、通貨と通貨を変換する際の変換レートを意味します。例えば、円相場の為替レートが1ドル=120円の場合、100ドルのお金と交換できる円は12,000円、逆に10,000円で交換できるドルは約83ドル33セントということになります。
日本における外国為替相場は1949年(昭和24年)に1ドル=360円と決められ(固定相場制)、約22年間維持されました。しかし1971年(昭和46年)に起こったニクソンショックの後、その年の12月のスミソニアン会議で1ドル=308円に切り上げられ、1973年(昭和48年)2月14日から変動相場制へと移行。
その後、高度経済成長とともに東京市場は発展し、東京外国為替市場は、今では世界の三大市場の一つとしてロンドン、ニューヨークに次ぐ市場規模にまで発展してきました。
外国為替市場には、銀行が個人や企業と取引を行う顧客市場と、銀行同士が取引を行うインターバンク市場の2種類が存在します。一般的に外国為替市場という場合は、銀行間での取引であるインターバンク市場を指します。
外国為替市場には、例えば株でいう「東京証券取引所」のような特定の取引場所が存在する訳ではありません。常に1対1での売買であることを基本として、それを仲介役である為替ブローカーと言われる人々が調整していると考えてください。
つまり、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場は、全て連動した一つの市場であり、電話や電子媒体を利用した直接取引(相対取引)になります。都市名での呼び分けは、その時間帯の金融の中心都市を通称として使っているだけです。
上記、3つの時間帯につきましては、取引参加者・取引量が多く、十分な流動性が確保されていますが、ウェリントン(ニュージーランド)、シドニー(オーストラリア)などの時間帯は、流動性が低いため、売値と買値の差(スプレッド)が広がりやすい等、取引を行い難い時間帯となります。
外国為替の変動要因については、確固とした要因はありません。
ただし、大きく分けるとファンダメンタルズ要因と市場の需給要因、政策要因の3つに分けられるといわれています。
★ファンダメンタルズ要因・・・経済の基礎的諸条件(インフレ・経済成長率等)
【例】日経平均株価が今年最高値を更新した
【例】原油価格が高騰した
【例】○○○○で戦争が勃発した
★市場の需給要因・・・貿易関連の実需や機関投資家の売買等
【例】日本の半導体輸出額が拡大
【例】円キャリートレードが進行する
★政策要因・・・当局の介入、G7の国際協調体制等
【例】日本銀行が円買い介入を実施
【例】米国財務省が金利の引き上げを発表
【例】G8の席で貿易不均衡について討議